九州防災エキスパート会
九州防災エキスパート会の組織について
九州防災エキスパート会は、平成7年1月17日発生の阪神・淡路大震災を契機に「防災エキスパート制度」が創設されたことを受け、平成8年3月25日に発足した国土交通省九州地方整備局の元防災担当職員等で組織されたボランティア団体です。
活動内容としては、これまで培ってきた防災の知識や技術を活かし、災害時には現場に出動して復旧工法の助言などを行うとともに、平常時には各事務所が実施している出水期前の点検、訓練などの防災活動に同行して助言などを行っています。
当会の組織は、本部(福岡市)と九州各地区の16支部からなり、これまでほぼ毎年災害出動を行っており、当協会は継続して支援を行っています。(令和7年7月現在465名)
九州防災エキスパート会の活動内容について
当会は災害時だけではなく、平常時も整備局や各事務所が行う河川巡視や水防演習等の防災活動に参加する他、近年は会員が経験した技術力等の継承を図るため、現役職員とともに現地調査や意見交換を行うことで交流を深めています。
平常時
- 会内部のスキルアップ
地区リーダー会議、整備局や事務所との意見交換会、地区総会、防災講演会 等 - 関係団体への助言・啓発 等
河川巡視、道路巡回、水防工法助言、出前講座の実施 等 - 関係団体との訓練・演習への支援
総合防災訓練、各事務所の防災訓練・水防演習、地震防災訓練、堤防決壊想定訓練 等への支援 - 協会との合同訓練
安否確認、情報伝達訓練
災害時
- 風水害(被災状況の調査及び復旧工法の助言等)
出水・浸水状況、河岸・堤防法面等被災状況、
樋門等河川構造物の出水時管理状況・被災状況、道路被害状況 - 地震・津波災害(被害状況の調査及び復旧工法の助言等)
河川管理施設の被害状況、道路管理施設の被害状況 - その他の災害
土砂災害(被害状況調査、復旧工法等検討・助言)、火山噴火(降灰状況調査等の被害調査) - これまでの主な活動履歴
- 令和6年度は7月洪水で筑後川に、8月8日の日向灘沖地震で宮崎に、8月末の台風10号で緑川ダム管理所と大隅に延べ21名による支援
- 令和5年度は7月10日豪雨で本部・筑後川・遠賀川・大分で延べ38名が支援
- 令和4年は9月の台風14号で本部・熊本・大分・延岡・八代で延べ10名が支援
- 令和3年は8月豪富で筑後川・武雄・長崎・大分、台風14号で宮崎、延べ34名が支援
- 令和2年は7月豪雨、台風10号等の対応で、15事務所・延べ85名が支援
- 令和元年は7月豪雨・8月豪雨、台風10号・台風17号等の対応で、11事務所・延べ57名が支援
- 平成30年7月豪雨で武雄・佐賀国道・北九州国道・大分・筑後川・遠賀川・山国川等で延べ49名が支援
- 平成29年7月5日の九州北部豪雨と台風22号の対応で、筑後川・遠賀川・宮崎等で延べ44名が支援
- 平成28年4月14日・16日に発生した「熊本地震」の対応で、熊本・八代地区等で延べ72名が支援
- 平成24年7月発生「九州北部豪雨」で、筑後川、遠賀川、大分・熊本地区等で延べ186名による支援
- 平成23年1月~5月にかけて霧島山(新燃岳)の噴火降灰調査に延べ16名による支援
- 平成18年8月発生「川内川豪雨災害」で、川内川の災害調査に8班32名による支援
- 平成17年3月発生「福岡西方沖地震」で、福岡地区等で延べ42名による支援