大学等への研究助成事業

調査研究

 国際化、情報化等の進展に伴い、国民のニーズが多様化する中で、適切な国士管理及び円滑な社会資本整備の進め方などに寄与するため、土木技術全般に関わるハード及びソフト両面についての調査研究が求められています。
 このため、若手研究者の育成も兼ねて、九州地区の大学・工業高等専門学校に対して募集し、それに要する費用を助成しています。
 なお、特定テーマとは①地域の活性化・再生、②インフラの老朽化対策及び生産性向上方策、③九州地域等における防災・減災対策であり、それ以外を一般としています。

令和4年度 調査研究決定者一覧表

番号 大学・ 高専名 調査研究課題名 研究
テーマ
実施期間
1

九州大学大学院
工学研究院社会基盤部門

エネルギーハーベスティングを考慮した斜面防災に向けた早期警報システムの構築 特定 令和4年4月4日~
令和5年3月31日
2 九州大学大学院
工学府土木工学専攻
塗膜劣化傷と鋼材の電気化学機構の連成解明に基づく腐食センサの開発 特定 令和4年4月1日~
令和5年3月31日

3

佐賀大学
理工学部理工学科 都市基盤工学コース
筑後川上流域のダム群による治水効率の最適化 特定
4 佐賀大学
理工学部理工学科
河岸ガタ土堆積抑制システムの開発とその効果に関する研究 一般
5 長崎大学大学院 
総合生産科学域 工学領域システム科学部門
Iot技術を活用した建設・環境テレメトリング手法の適用に関する調査研究 一般 令和4年4月1日~
令和6年3月31日
6 熊本大学
熊本創世推進機構
かわまちづくりによる流域連携の促進に関する研究 一般 令和4年5月3日~
令和5年3月31日
7 熊本大学 くまもと水循環・減災研究
教育センター防災型社会システム部門
河川増水による横力・揚力を受ける鋼製支承部の損傷プロセスの検討 特定 令和4年4月1日~
令和5年3月31日
8 熊本高等専門学校 
専攻科 生産システム工学専攻
流れ中にある橋梁の流出挙動と流出対策工法に関する研究 一般
9 熊本高等専門学校
生産システム工学系 AC-Gr
ESGが示す建設産業の現状評価と産官金への意識調査を通じた新たな価値創出 一般
10 鹿児島大学大学院
理工学研究科  
シラスを含む築堤材料の保水・透水特性の試験データ蓄積と数値力学モデルの改良 特定

令和元年~令和4年度 研究等助成事業成果報告書(概要版)はこちら

令和2年度追加分・令和3年度 調査研究助成報告会[令和4年8月31日(水曜日)]

 平成15年度より研究助成事業を開始し、研究助成の成果発表会は昨年度に続き9回目の開催となりました。今回もコロナの感染拡大に伴い、9名中7名の報告者はWeb対応となりました。

理事長あいさつ
Webでの報告会の様子
会場での報告会の様子
講評/角 知憲
(研究等助成審議委員長)

 今回、皆様にご報告いただきました研究成果は、今にも実現しそうなもの、これから先が非常に楽しみなものなど大変興味深く拝聴させていただきました。皆様の研究報告は、当該研究を選定した私どもが自画自賛できる大変聴きごたえのある発表でした。