九州地域の社会資本整備の歴史

 九州各地における土木遺産の魅力を地域の風土・文化や資源を含めて内外に紹介するとともに、地域活性化に向けた具体的な支援手段として、「豊後街道と土木遺産めぐり」「やまなみハイウェイと土木遺産めぐり」「豊後街道を往く」の冊子(3部作)を作成しました。
 なお、当冊子は令和4年10月28日~29日に開催された九州内の道路の清掃・美化活動等を担うボランティア団体が一同に集う「みちづくしin阿蘇2022」において参加者へ配布いただきました。
 今後、当協会ホームページにおいても掲載を行う予定です。

豊後街道と土木遺産めぐり

 現在も熊本で清正公(セイショコ)さんと呼ばれ親しまれている加藤清正公と明治維新の要人・勝海舟が案内人となり、肥後(熊本)から豊後(鶴崎)へと九州を横断する豊後街道を軸に地域資源を紹介すると共に、熊本地震からの復興についても触れています。
 「磐根橋」「渡鹿堰」「鼻ぐり井手」「立野橋梁」などの土木遺産をはじめ、地域の魅力を紹介しています。

やまなみハイウェイと土木遺産めぐり

 ①阿蘇火山②内牧温泉③坂梨④産山・瀬の本⑤久住高原⑥牧ノ戸・長者原の6エリアに置いて阿蘇の大自然、土木遺産、熊本震災復興について写真や地図を多数交え、読みやすい冊子構成となっています。

 昔を偲ぶことができる「白水堰堤」「明正井路第一拱石橋」なども取り上げています。

豊後街道を往く

 参勤交代時の大名一行が往来した由緒ある歴史の道「豊後街道」を、札の辻から境の松の石畳(かつて肥後と豊後の境として植えられていた松が名前の由来となっている)までを様々なエピソードを交えて、持ち歩きしやすいようにジャバラ折り様式で作成しています。