地域資源の活用による地域活性化活動支援事業

 身近な公共空間である「道」を舞台に、地域資源(景観、自然、歴史、文化、考古、食・産物、祭り等)を
最大限活用し、住む人・訪れる人にとって魅力的な九州を実現することを目的に、「九州風景街道」の取り組みが管内15ルートで展開しています。
 これらの活動を進める多様な主体(地域住民、NPO、町内会・自治会等)の諸活動を支援しています。
 令和4年度は12団体の活動を支援しました。

令和4年度 街道遺産発見ウォーク事業「歩く唐津街道の旅」

旧唐津街道ジャーニーラン・ウォーク

事業の内容 事業の効果
  • 唐津街道・長崎街道・萩往還の歴史資源探訪ウォーキング実施
  • 唐津街道標識設置活動
  • 「150回紀行誌」の発行
  • 高齢化社会が進行していく中で、参加者の健康・歴史学習・交流機会の増進に多くの貢献をしています。
  • 「歩き」による活動は、道路環境整備や沿道資源の発掘・発見の啓発行動になることも期待されています。

日本風景街道「ながさきサンセットロード」推進事業

ながさきサンセットロード振興会

事業の内容 事業の効果
  • 西海岸沿線20箇所の一斉清掃
  • 高校生フォトツアー開催
  • マスク用コロンシール作成
  • 一斉清掃活動開始当初は、繁華街のゴミの多さに驚いたが、近年市民の意識が高まり、大変減少しています。
  • 高校生フォトツアー並びに同展示会を初開催したが、参加した高校生は、普段立ち入ることができない工事現場を見られ、非常に好評でした

日本風景街道「九州横断の道やまなみハイウェイ」

九州横断の道やまなみハイウェイ協議会

事業の内容 事業の効果
  • やまなみハイウェイHP等の整備
  • 野焼き事業の実施
  • やまなみハイウェイのイベントや、ボランティア活動をまとめて情報発信できるHPの整備を行いました。また、動画撮影も行い、編集してユーチューブにもアップ、好評価をいただいています。
  • 新規参加団体の募集をした結果、2団体が新たに参加して連携の輪が広がり、やまなみハイウェイ協議会全体の活動が活発化しています。

令和4年度 日豊海岸
浦・島連携ツーリズム環境整備事業

日豊海岸シ―ニック・バイウェイ研究会

事業の内容 事業の効果
  • 「ウニ・伊勢えび」等の「廃殻」を一時保管するために倉庫を移設、設置しました。
  • 屋形島の休耕地の土壌を「廃殻」で改良し、土地にあった柑橘類等の苗を植え、実験的に取り組んでいます。
  • 当該浦・島地域に交流人口や関係人口の人流が戻りつつあり、当会の取り組みが追い風になっています。
  • 「ウニ・伊勢えび」等の「廃殻」を有効利用することで、SDGsの取り組みとしても相成り、当該地域の好イメージづくりになっています。

かごしま風景街道周知啓蒙活動

かごしま風景街道推進協議会

事業の内容 事業の効果
  • 活動ブロックに点在する地域資源を3回に分けて紹介
  • 地域の歴史や昔からの社寺、地形・地質などをバス移動のみで紹介するのではなく“街あるき”を行うことにより、身の回りの地域資源の魅力を再認識していただきました。

ZOOM UP(ズームアップ)

県境を越え、観光道路の沿線で美化活動を展開

 熊本県と大分県にまたがる国道11号は、重要な観光道路「やまなみハイウェイ」として長く親しまれています。登山仲間と50年前から沿線のゴミ拾いを続けていますが、さらにハイウェイを愛する仲間とゴミ拾いの実践と眺望を整える修景活動に取り組むプロジェクトを3年前に発足させました。
 年2回のゴミ拾いなど、県境を越えた美化活動は次第に広がり、昨年は春のシンポジウムに続き、秋の「やまなみハイウェイつながる・ひろがるプロジェクト」では、熊本・大分地域の金融機関や民間団体などから約230名もの人々が集結。午前中は沿線約30㎞でのゴミ拾い、午後は沿線の美化活動や修景研究などの課題を発表しました。こうしたシンポジウムのチラシ作成や会場費などに協会からの支援金を役立てています。

「つながる・ひろがる」
やまなみハイウェイ実行委員会
世話人
阿南 誠志 氏